調身は身体を調える

太極堂では、健康維持のためのメソッドとして気功体操を指導しています。

この気功体操は自分の身体をマッサージしてほぐす、ツボを押していくなどの方法を使って身体の調子を整えていくものです。

運動をするときに準備運動をしますが、気功体操にも準備運動があります。

気功体操の準備段階で行うものを三調といいます。

この三調は、

身体を調える調身

呼吸を整える調息

心を調える調心

の3つからなります。

ここでは「身体を調える調身(簡易版)」のやり方について説明していきます。

この調身は身体をリラックスさせるとても良い方法です。

これだけ毎日やるだけでも身体によい影響があります。

では、実際にやってみましょう。

身体をリラックスさせていくのですが、立っても座っても寝て行ってもよいです。

特に初めのころはやりやすい方法から試してみてください。

(1)椅子に腰かけて背筋を軽く伸ばします。

しっかり背中を伸ばそうとしなくてもよいです。

気持ちよりらくに伸ばすくらいで座ってください。

足の裏は、らくに床にぴったりくっつくようにしてください。

初めのころは、深く腰掛けて背もたれに寄りかかっても大丈夫です。

(2)軽く目を閉じます。

(3)目を閉じたら、顔全体を意識してください。

そして、顔全体の力を抜くようにしてください。

顔の力の抜き方が分からない場合は、目を閉じたまま軽く「微笑み」を作ってください。

そして、その「微笑み」が顔全体に広がるようにイメージしてください。

自分の顔に向かって微笑む感じです。

(4)次は頭全体を意識していください。

頭の前の分から頭頂部、そして、後頭部、さらに側頭部を意識して、それぞれの部分の力が抜けていくようにイメージしていきましょう。

(5)次は、首です。

首も前側、後ろ側、横側をイメージして力を抜いていきましょう。

(6)肩、胸、背中、お腹、腰、太もも(前後・内側外側)膝・膝裏・すね、ふくらはぎ、足首、足の甲、足裏といった感じで全身をパーツごとにわけて、そのパーツを意識してそれぞれの力を抜いていくようにイメージしていきます。

初めのうちは集中力が続かないかもしれませんが、その時は、少し休憩をしてやっていきましょう。

頭のてっぺんから足の裏まで意識的に力を抜いていってください。

やり終わると全身がすっきりして爽快感がある方もいらっしゃいます。

終わった後の感覚は人それぞれです。

途中で寝てしまう方は、睡眠時間が足りていなかったり、体の疲労が取れていなくて身体が休息を求めているということなので、しっかり身体をやすめていきましょう!

参照

『三調』に関するページ

調息は息を調える

調心は心を整える

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