気功体操は身体の調子を整えるのに手短で手軽にできるものです。
なので太極堂ではお勧めしているのですが、この気功体操をより効率よくするために準備運動ともいえる「三調」というものがあります。
このページでは、「調身・調息・調心」のうちの「調心」のやり方をご紹介します。
「調心」とは一言でいうと「心を整える」ということになります。
「心を整える」というと「瞑想」をイメージするかもしれませんが、この「調心」は「瞑想」に近い雰囲気があります。
実際、私は「瞑想」をするときにこの「調心」を取りいれたりしています。
そして、ここでは「心を整える」は「気持ちをリラックス」させるくらいの意味で捉えていただければOKです。
椅子に腰かけていた手も床にあぐらをかくような状態で座っていただいてもよいです。
やり方ですが、気功体操の準備として行う場合は、「三調」の「調身」→「調息」と行って、そのあとにこの「調心」を行ってください。
「三調」は一連の流れで行ってください。
「調身」については『調身は身体を調える』
「調息」については『調息は息を調える』を参照にしてください。
腰かけて全身をリラックスさせ、呼吸を整えたら「調心」に入りましょう。
「調心」にはいくつかやり方があって、
1つは「イメージ」を使う方法。
自分が今まで観た景色や風景で、一番気持ちが落ち着いた風景やリラックスすることができた景色を思い出しましょう。
そして、目を閉じた状態で、その景色や風景を思い浮かべ、あたかも、そこに自分がいるような気持になりましょう。
子供のころに観た田舎の風景でもいいですし、学生のころ友達と旅行に行った場所でもいいです。
大人になってから行った海外での観光でもいいです。
一番、「あそこに行ったら、気持ちが落ち着いたな」という風景を思い浮かべてください。
この景色は何でもいいです。
子供のころ遊んだ神社の軒下が一番落ち着いてという方もいらっしゃいます。
もう一つのやり方は
自分に言葉で語りかけるという方法。
この時の言葉も自分が落ち着ける言葉であればなんでもよいです。
例えば「リラックス~」という言葉でも「静かに~」とか
なんでも、いいので心の中で自分自身に優しく語り掛けるように言い続けます。
そして、気持ちが落ち着いて、リラックスしてきたら、しばらく、その状態を続けてみましょう。
できれば、十分落ち着いた状態。
少しでも気持ちがスッキリした状態になるまで行ってみてください。
気持ちが落ち着いてきたら、ゆっくり目を開けて、自分を癒す気功体操を始めていきましょう!
この「三調」の「調身・調息・調心」はこれだけでも簡単な瞑想代わりになりますのでストレスがたまりやすい方は、寝る前などに10~20分でもいいので取り組んでみてください。
参照
『三調』に関するページ
『調息は息を調える』