- 不妊療法 …8,800円(税込)
不妊療法は次の方におススメです。
- 不妊外来に通院しているが、着床が望ましくない。
- 子作りを解禁したが、なかなか妊娠にいたらない。
- 妊活を頑張っている方。
当院の不妊鍼が選ばれる理由
患者さんの生理周期に合わせて体質改善で妊娠しやすい状態に
現在不妊で困っている方をみると、仕事をしているためストレスがたまって無意識のうちに筋肉が緊張している方や、過労により生理が乱れていたり、足腰に違和感が出ていたり、疲労が取れにくくなっている方が多くみられます。
特に、疲労がたまって手足の冷えが出やすい方などは、身体の内部も冷えている可能性があるため妊娠しにくい状態になっていると考えられます。
当院ではまず患者さんのコンディションを整えるため体質に適した施術を行っていきます。
また、女性の身体は一月の間でも「月経期→卵胞期→排卵期→分泌期」という周期を繰り返していますが、この生理周期のタイミングでも身体の状態は微妙に違います。
当院では、生理周期と患者さんの体質・状態に合わせた“ツボ”による施術を行っています。
男性の不妊にも対応します
不妊は女性だけの原因でなく、男性に原因がある場合があります。
男性不妊は主に精子や精巣機能の低下が原因になっています。
鍼灸療法は、その全てに対応できる訳ではありませんが、「精子総数が6,000/ml未満のもの」「精子活動率が60%未満のもの」「精子奇形率が15%を超えるもの」の場合は、鍼灸による施術で妊娠への可能性が高まります。
痛みの施術にこだわっていた鍼灸院だからこその不妊療法
各研究のデータにあるように不妊療法には、心身がリラックスすることが必要となります。
当院では開業以来、主に「痛みに対する施術」に力を入れており、その中で個別に不妊の相談をうけ、体質改善という形で不妊療法を行っていました。
当院が「痛みに対する」施術で結果を出してきたのは、「心身のリラックス」と「姿勢」に着眼してきたからです。
「痛み」は患部だけの問題でなく、患部の周りにも緊張が生じてしまいます。
そのため患部に血流障害が起き、痛みの悪循環を生じさせています。ですから「痛みに対する施術」は患部の施術だけでなく、患者さんが全体的にリラックスした状態にしなくてはなりません。
当院では、ひたすらその技術を追求してきました。
当院の不妊鍼灸療法では、その技術を活用し患者さんが心身からリラックスし妊娠に結びつく体質へと導いていきます。
女性の不妊に関するデータ
☆『アメリカの生殖医学学会誌』では、研究により体外受精などの不妊治療と鍼灸療法を併合することで妊娠率が上がることが報告されています。
- 鍼療法を受け、体外受精を受けたグループの40%が妊娠
- 通常26.3% →鍼療法を受けたグループ42.5%にアップ
不妊治療の効果「針で」大幅改善
体外受精を5回以上行っても妊娠できなかった不妊症の女性114人に針治療を行ったところ、約4割にあたる49人が妊娠に至ったと、名古屋市の明生鍼灸(しんきゅう)院と明治鍼灸大の研究グループが10日、大阪市内で開かれている日本生殖医学会で報告した。 49人のうち4人は自然妊娠だったほか、30人は治療後1回目の体外受精で妊娠に成功したという。
不妊治療の専門家が集まる学会で、針治療による効果を示すデータが発表されるのは珍しい。
報告された114人の治療実績は、1998年2月~2006年6月に、同鍼灸院を訪ねた不妊患者のうち体外受精を5回以上行っても妊娠しなかった女性のもので、治療は、週1~2回のペースで行われ、腹部や足などにある婦人科疾患に効果があるとされるツボを針で刺激した。
「2006年11月10日 読売新聞」
ハリ治療で妊娠率アップ
体外受精の前後に、女性の体をリラックスさせるハリ治療をすると、妊娠率が大幅に向上するという研究結果を、ドイツと中国の研究チームがまとめた。
米生殖医療学会誌に掲載された報告によると、同チームは、体外受精をうける女性百六十人を二つグループに分け、一方に体外受精の際、受精卵を子宮に戻す前後にハリ治療を実施。残りのグループには、ハリ治療をせず通常の体外受精を行った。
その結果、ハリ治療グループの妊娠率が42.5%に上がり、通常治療の26.3%を大幅に上回った。体外受精の妊娠率は、高くても三割程度とされ、繰返し治療を受けるカップルの精神的、金銭的な負担が問題になっている。
妊娠率が向上する詳しい理由は分からないが、同学会のサンドラ・カーソン次期会長は「確実に検証されれば、妊娠率向上に役立つ手法になる可能性があると注目している。
「2002年4月30日 夕刊讀賣新聞の記事」(ワシントン 館林 牧子)
男性不妊に関するデータ
<訳文>
【概論】
精液異常症は精子総数の減少、精子活動力の低下及び奇形精子数の増加などを含みます。その他、精液の量の過多または過少、精液粘度の過多、不液化とペーハーの異常など精子の運動と生存を影響する症状も含まれています。これらの症状は男性不妊(不育)の主な原因となります。現代医学は主にホルモンまたは薬物療法を用いますが、しかしながら効果は満足のいくものではありません。
近年鍼灸療法を用い精液異常症を治療した報告の最も早いものは1958年になります〔1〕。それ以降、70年代までずっと主な報告となっていました。この時期、基本伝統的なツボの刺激方を採用していました。例えば:腎兪、関元、命門など、治療法は鍼とお灸になります。治療期間は長く、漢方療法の併用も行っています。
最近10年の間にサンプル数の多い臨床観察論文が現れはじめ、また精液異常症の鍼灸治療の機序の研究も行なわれました。さらに客観的に鍼灸の効果を評価するため、鍼灸療法の適用症も検討しました。
現在、一般的に鍼灸療法の適用指標は:
精子総数<0.6億/ml;精子活動率<60%、精子畸形率>15%〔2〕。
鍼灸療法の有効率は約90%、単純精液異常者の治療効果は他の疾病(前立腺炎)の合併症より優れています。海外の学者からも鍼療法は低生育力男子の精子の質の向上に顕著な影響を与えると評価がありました。〔3〕
いくつかの鍼灸治療を用いた男性不妊(不育)者のホルモンの変化を観察した結果:
治療前は患者の血中ヒト絨毛性ゴナドトロピン(HCG)とテストステロン(T)濃度が正常コントロールグループより低かったのですが、治療後両者共に正常範囲に達しました。そのことから、鍼灸療法は生殖ホルモンの機能を調整し、「腎の陽」と「気」を補い、体のベースアップが出来たと思われます〔3、4〕。また、治療前の男性不妊(不育)患者の尿中の17-水酸化コルチコステロイド(17-OHCS)と17-ケトステロイド硫酸抱合体(17-KS-S)が低水準状態にあったが、鍼治療後二項目とも高くなったことから、鍼治療は顕著に副腎皮質機能に影響を及ぼしたのを示唆しました〔5〕。
<翻訳・・・張白蒂>
【主要参考文献】
[1]李学耕,等。针灸关元穴治疗无精虫症一例。福建中医药 1958;3(5):34。
[2]张家维,等。针灸治疗精液异常145例疗效观察。新中医 1988;(7):31。
[3]Fischel.F.etal(高惠合译)。针刺对低生育力男子精子质量的影响。国外医学中医中药分册 1988;8(1):54。
[4]熊洪翔。用针和隔姜灸治疗男性不育症的多项激素变化。中西医结合杂志 1986;6(12):726。
[5]梁雪英。针、隔姜灸治疗精虫减少症的疗效分析和机理初探,第二届全国针灸针麻学术讨论会论文摘要,1984:119,北京。